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クリニックコラム

2020.07.26
体外受精? それとも顕微受精?

こんにちは、培養室です。

予報では梅雨明けが来週頃だそうで、毎日待ち遠しいです。

 

現在、採卵後と移植前に、私たち培養士とお話をする機会を設けさせていただいています。もし、それ以外のタイミングで培養士と話がしたい! と思われましたら、その時は医師やスタッフに遠慮なくお申し付けください。可能な限り対応いたします!(培養士の不在等により対応できない場合もあります)

さて、今日は採卵後のお話の際に、みなさんがよく悩まれることについて少しお話をしようと思います。精子と卵子をどう一緒にしていくか、つまり媒精(受精を試みる)方法についてです。採卵日が決まった日に、あらかじめ医師より媒精方法(卵子と精子をどのように受精させるか)についての方針を確認しています。その時に出てくる選択肢は次の3つです。

① 全て一般体外受精

② 全て顕微授精

③ 一般体外受精と顕微授精の両方

 

①の一般体外受精とは、「ふりかける方法」等でお伝えする方法になります。体外受精、cIVF(コンベンショナル・—)など、呼び方は様々ですが、精子と卵子を同じ培養dishの中に入れておく方法のことです。

図のように、卵子細胞質の周りには卵丘細胞や透明帯があります。

これらの障害物を精子は自力で押しのけて卵子細胞質に辿り着かなければならない分、精子運動性が重要になります。シビアな精子データの場合にはオススメできないこともあります。

 

②の顕微授精は、成熟した卵子に精子を直接注入する方法です。

一般体外受精を行う場合には、上記でお伝えしたように、一定数以上の良好な運動性を持つ精子が必要になりますが、顕微授精の場合には卵子と同数の(できれば良好な運動)精子がいれば実行可能になります。精子状態を向上させるのは非常に困難なため、精液検査の結果が悪かった方の場合には、顕微授精もご検討いただくことになります。

 

③は一般体外受精と顕微授精を両方する場合です。たくさんの卵子が採れる方を中心に、特に初回の方はこの方法をオススメしていることが多いように思います。もちろん、全部一般体外受精/顕微授精をしたい、というご希望があれば、遠慮なくおっしゃってくださいね。

両方を行うことで、精子データには問題がないのに受精が起こらない完全受精障害を回避できる可能性があります。(※完全受精障害自体は1%程度の稀なものです)また、他方、顕微授精には全く不向きであるという方もおられます。

「私は一般体外受精でも大丈夫か?」あるいは「顕微授精が必要だと思うか?」というご質問を頂いた時に、いつも心苦しいのですが、実際にやってみないと分からないという側面が強いように思います。特に初回採卵の方については、全く前情報がないため、患者さん全体、特定の年齢層の受精率や胚盤胞率についてお答えするほかない状態なのです。

だからこそ、どのように進めていくかご夫婦でよくお話ししていただくことが重要だと思っています。そのご希望を聞いたうえで、私たちもできうる限りの方針を立てさせていただきたいと思っています。