大阪で不妊治療のことなら卵子凍結・体外受精専門医院 Towako Franchise Osaka なかむらレディースクリニック

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不妊治療の基礎知識ELEMENTARY

お薬について

排卵のコントロール

卵巣での卵子の発育は、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)が大きな役割を果たしています。排卵を促すために使用する薬剤は、これらのホルモンの分泌をコントロールすることで、卵子の発育を調節します。

当クリニックで用いる主な薬剤

排卵誘発剤

1.クロミフェン(商品名 クロミッド) / 2.シクロフェニル(商品名 セキソビット)

1.クロミフェン(商品名 クロミッド) / 2.シクロフェニル(商品名 セキソビット)

卵の発育は視床下部・下垂体という中枢神経でコントロールされています。
これらの薬は主に視床下部にはたらいて、下垂体からの卵胞刺激ホルモンなどの分泌を増加させることで卵の発育を促進します。クロミフェンの場合、子宮内膜には抑制的にはたらき、子宮内膜を薄くする副作用がありますが、子宮内膜はある程度発育していれば、妊娠は可能です。内膜が薄くなるようであれば、薬剤を変更します。
超音波で内膜も測定しながら薬を使用しますので、安心して内服してください。

3.アロマターゼ阻害剤(商品名 レトロゾール)

3.アロマターゼ阻害剤(商品名 レトロゾール)

卵胞ホルモンが合成される最後の過程に、アロマターゼという酵素が働きます。
レトロゾールはこのアロマターゼの働きを抑制することで、卵胞ホルモンの合成量を低下させます。その結果、卵胞刺激ホルモンの分泌を増加させ、卵の発育を促進します。排卵誘発目的での保険適応がなされていませんが、世界的には排卵誘発目的での使用はよく行われています。特に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方にはクロミッドよりも高い効果があるという報告もあります。

排卵誘発剤に用いる併用薬

1.プレドニゾロン(商品名 プレドニゾロン)

1.プレドニゾロン(商品名 プレドニゾロン)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)による排卵障害が疑われる方などに使用します。
女性でも少量の男性ホルモンが分泌されています。しかし、男性ホルモンの量が多くなりすぎると、排卵に抑制的にはたらきます。PCOSでは男性ホルモンの分泌が多くなり、血液検査上血液中の濃度が高くなかったとしても、卵巣での濃度は高くなっていると考えられています。プレドニゾロンは副腎での男性ホルモンの産生を抑えることで排卵しやすくなるといわれています。

2.卵胞ホルモン製剤(商品名 プレマリン)

2.卵胞ホルモン製剤(商品名 プレマリン)

卵胞ホルモン製剤です。異なった二つの目的に使用することがあります。
①クロミッドの副作用を軽減
卵胞ホルモンは子宮内膜の成長を促します。その効果で子宮内膜を薄くするクロミッドの副作用を軽減します。
②早発卵巣不全に使用
早発卵巣不全の場合、卵巣機能が低下し、卵胞刺激ホルモン(FSH)が常に過剰に分泌するようになります。こうなると、卵巣の薬の感受性が低下し、卵胞を育てる薬を使用してもなかなか反応せずに卵胞が育ちにくくなります。卵胞ホルモン剤を使用することで、FSHが低下し、卵巣の感受性が上昇すると考えられています。

3.経口血糖降下剤 メトフォルミン(商品名 グリコラン)

3.経口血糖降下剤 メトフォルミン(商品名 グリコラン)

多囊胞性卵巣症候群(PCOS)による排卵障害の中でも、耐糖能異常が原因と疑われる方に使用します。インスリンというホルモンは血糖値を下げる働きをすると同時に、男性ホルモンを増加させます。このため、インスリンが多く分泌しているような状態のときは、男性ホルモンの働きで、排卵しにくくなります。メトフォルミンは肝臓での糖の産生を抑制します。このことで、インスリンの分泌量が減り、男性ホルモンの分泌が少なくなり、排卵しやすくなるといわれています。

排卵誘発に使用される注射薬

1.hMG製剤(商品名 hMG「F」、hMGフェリング)

1.hMG製剤(商品名 hMG「F」、hMGフェリング)

卵胞刺激ホルモン(FSH)と、黄体化ホルモン(LH)という、卵子を発育させるホルモンそのものです。hMGといわれる薬剤にはこの2つのホルモンが入っています。製剤により、配合比率に違いがあります。直接卵巣にはたらき、卵子を発育させます。

2.FSH製剤(商品名 ゴナピュール)

2.FSH製剤(商品名 ゴナピュール)

hMG製剤がFSHとLHの両方が入っているのに対し、LH成分を除去してFSHのみにした、精製FSH製剤です。

3.rec-FSH製剤(商品名 ゴナールエフ)

3.rec-FSH製剤(商品名 ゴナールエフ)

遺伝子組み換え技術により作られた、純粋なFSH製剤です。
通常の注射薬と自己注射用の薬剤があります。ゴナールエフは自己注射用の薬剤です。

排卵誘発を補助する目的で使用する薬剤 GnRH関連製剤

ブセレキュア

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)というホルモンがあり、FSHとLHの分泌をコントロールしています。これに関連した薬にブセレリン(商品名 ブセレキュア)とセトロレリクス酢酸塩(商品名 セトロタイド)、ガニレリクス酢酸塩(商品名 ガニレスト)等があります。 ブセレキュアは、当初排卵に促進的にはたらき、しばらくすると排卵に抑制的に働きます。子宮内膜症と子宮筋腫に対して保険適応はありますが、不妊治療には保険適応がありません。排卵刺激や体外受精での卵巣刺激に用います。

ガニレスト

セトロタイド/ガニレストは、GnRHに拮抗して働きます。体外受精での卵巣刺激周期に用い、排卵刺激の抑制に用います。

女性ホルモン剤

1.卵胞ホルモン剤

1.卵胞ホルモン剤

女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあります。
卵胞ホルモンの作用は多岐にわたり、女性らしい身体を作る作用に加え、脂質代謝、骨代謝などに影響を与えています。もちろん排卵制御、妊娠の維持にも必要であるため、不妊症の治療においては、排卵誘発の補助、胚移植後のホルモン補充に使用します。
エストラーナテープとジュリナは卵胞ホルモンそのものが入っています。エストラーナテープは貼付薬で、ジュリナは内服薬です。
プレマリンはエストロゲン製剤で、体内で卵胞ホルモンに変換され効果をあらわします。

2.黄体ホルモン剤(内服薬 商品名 ルトラール、デュファストン)

2.黄体ホルモン剤(内服薬 商品名 ルトラール、デュファストン)

黄体機能不全に対する黄体ホルモン補充療法と胚移植における黄体ホルモン補充に用います。

3.黄体ホルモンの腟坐剤(商品名 ルティナス、ワンクリノン、ウトロゲスタン)

3.黄体ホルモンの腟坐剤(商品名 ルティナス、ワンクリノン、ウトロゲスタン)

腟坐剤は、子宮初回通過効果のため末梢血中濃度のわりに子宮内膜での黄体ホルモン濃度が高くなるという特徴があり、体外受精でのホルモン補充に適するとされています。
ワンクリノンは1日1回、ルティナスとウトロゲスタンは1日3回のタイプです。

4.混合ホルモン剤(商品名 プラノバール、ソフィアA)

4.混合ホルモン剤(商品名 プラノバール、ソフィアA)

卵胞ホルモンと黄体ホルモンの両方が含まれたお薬です。両方のホルモンが必要なときに使用します。