2023年の体外受精データが公開されました。
こんにちは、培養室です。
例年の通りに、全国の体外受精データがニュースになりましたのでコラムにします。
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こちらは去年のコラム
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体外受精で生まれた子、過去最多 23年は8.5人に1人 年々増加
読売新聞オンライン(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250829-OYT1T50069/)
国内総出生児 | 72万7277人 |
総治療周期数(体外受精) | 56万1,664周期 |
出生児数(体外受精) | 8万5048人 |
いきなり話は逸れますが、データが公表される前日ぐらいに胚培養士の漫画の最新刊が発売されました。なかなか攻めた内容の話が載っていたりして面白く読ませていただいています。この漫画の一巻は“14人にひとり。日本では体外受精で生まれている”から始まります。この数字は2021年に公開されたものだそうですから、中身のデータは2019年のものです。
そこから4年経ち、今(2023年時点)や生まれてくる子供の8.5人に1人は体外受精を経て生まれていることになります。2019年→2023年の間に、全体の7%から11.7%にまで増加したというのは、なかなかインパクトがあります。
この数字の増加は、国内の出生児数が引き続き急速に減少していることに加え、保険適応の後押しを受けた治療数増加、治療を受ける年齢層の若年化などが原因と考えられます。
また、同年の当院の治療により349名のお子さんが生まれたと出産報告を頂戴しました。
お忙しい時期にお手紙を送ってくださった方、ご協力いただいた産院の皆様ご協力いただきありがとうございます。毎年のことですが、とても嬉しいです。より良いものを目指して努力を続けていきたいと思っています。
※出産報告のお願い※
国内で行われた体外受精には報告義務が課せられています。
信頼できる不妊治療成績を提供するために、ご協力をよろしくお願いいたします。
名前など個人を特定できる情報は省いたうえで報告しておりますのでご安心ください。
また、情報の不足等で、改めてお手紙を差し上げることもございますが、あしからずご了承ください。
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