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培養液による出生時体重の影響

こんにちは、培養室です。

昨年、発表された論文「新鮮または凍結胚による単胎出生時体重における胚培養液の影響」について紹介します。BMC Pregnancy Childbirth. 2016 Sep 19;16:270.

 

論文の内容

体外受精で用いられる培養液が出生時体重に影響を与える可能性があると考えられてきました。

そこで、体外受精に用いられる培養液の種類により新生児の出生時体重に影響があるのか、2種類(VitrolifeとSAGE)の培養液を用いて検討が行われました。

*培養液とは−−卵を培養するために調整した溶液です。卵が育つためには培養液の環境が重要になってきます。

 

2009年から2012年の体外受精を行い誕生した新生児において、VitrolifeとSAGEの培養液の出生時体重を比較しましたが、新鮮胚移植と凍結胚移植によって誕生した新生児は、双方ともVitrolifとSAGE間で統計上の違いは確認されませんでした。

以上より、VitrolifeとSAGEの培養液は、新鮮または凍結・融解胚移植後の出生時体重に影響を与えないと考えられます。

 

当院では、現在2種類の培養液を用いており、患者様の卵の状態に応じて培養液を選択させて頂いております。この論文をきっかけに、当院でも培養液による様々な影響について検討していきたいと思います。

出産報告について

当院でも体外受精を行い出産した児のデータを患者様から報告して頂いております。この論文のように出産児のデータは統計を取る為に役立てています。

 

次回のコラム

次回のコラムでは、胚のフラグメントについてご紹介します。
※フラグメント:胚(たまご)の発育の際に発生することがある細胞片のことを指します。量が多いほど、発育を阻害すると言われています。

この記事を書いた人

培養室

培養室

不妊治療・体外受精専門のなかむらレディースクリニックの医師や培養士が監修

なかむらレディースクリニックは、不妊でお悩みの方々に安心して不妊治療、体外受精をうけていただくためのクリニックです。朝8時から診察し、平日は木曜日を除いて夜7時まで受付をしています。日曜日、祝日も年末年始以外休まずに診察し、多忙な方でも相談していただきやすい不妊治療を目指しています。

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