大阪の不妊治療・体外受精専門・なかむらレディースクリニック

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よく聞かれる質問 〜着床の兆候(着床痛・チクチク痛)について〜

こんにちは、院長の中村嘉宏です。
一昨年末、専門家ではないライターがネット情報を「コピペ」することで運営されていた某医療系サイトが問題となりましたね。これを受けまして、昨年は不妊症関係の記事の監修、およびネットでの質問の回答をよく依頼されていました。

 

おなかがチクチクしたら着床した印?

数ある質問の中で私が気になったのは、「着床痛」、体外受精では「移植後のチクチク痛」についての質問が多いことです。

つまり多くの人が着床の時に痛みがあると信じているのですね。

そこで最初にお伝えしたいのは、医学的に定義されている「着床痛」「チクチク痛」は存在しない、ということです。

 

そもそも着床はどのように進むの?

着床のイメージ

着床はある程度の時間をかけてゆっくりと進行します。受精卵を受け入れる子宮内膜はホルモンの影響を受けながら、緩やかに変化しながら受精卵を包み込んでいきます。

着床期の胚盤胞は1mmの1/5程度で、小さなものです。着床現象もごくごく小さな部位(1mm³もないでしょう。)で起こります。

 

このような変化では、痛みがないと考えるのが自然です。
着床は受精卵が内膜に「めり込む」ような形態で進行し、そのめり込んでいくイメージが痛みを連想させるのでしょうか。

 

「着床痛」の正体とは?

「着床痛」の正体は、恐らくは子宮の収縮なのです。
子宮はよく収縮しますし、時にその頻度や強さが増すことがあります。妊娠を期待している時には、ちょっとした体の変化も気になるものです。着床痛は妊娠した周期にたまたま感じた子宮の収縮による痛みだと思います。

 

ですから、「着床痛」「チクチク痛」がなくても妊娠する可能性はもちろんありますし、逆に着床期に何らかの痛みがあっても妊娠する可能性があります。

つまりは痛みと妊娠はなんら関係がないのです。

 

ウソ? ホント? インターネットとの付き合い方

現在のネットでは、このような記述がよく見られます。

 

「着床期の痛みがなくても妊娠された方はいらっしゃるのでしょうか?」
「体外受精で一人目を妊娠したときは胚移植後にチクチク痛があった。二人目にトライしているがチクチク痛がない」

 

極端な例では、「ホルモン補充周期で凍結融解胚移植をした。移植後にチクチク痛がないため、諦めて薬の内服を中止した。」というケースもありました。

 

一番大切なことは、「着床痛」「チクチク痛」なるものがないからといって、妊娠していないと決めつけないことです。最後の例などは、本当に残念な話です。
ホルモン補充周期は基本的に体内からホルモンが分泌されませんので、不適切な時期に薬を中止すると妊娠しません。ネットの情報を鵜呑みにせず薬を続けていれば、もしかしたら妊娠していたかもしれません。

医療情報の氾濫イメージ

インターネットは調べ物をするには本当に便利ですが、内容の吟味が必要です。

 

特に不妊分野については誤った情報にあふれています。医師が書いていても、信頼できるとは限りません。医師が執筆しているブログにも極端な情報や、さして厳密でない研究に基づく論文が紹介されていたりします。

 

私のコラムは別です笑。

 

何が信頼できる情報で、何がそうでないのか、判断は非常に難しいと思います。
不妊治療に関する情報ならば、日本生殖医学会が出している患者さん向けの情報は、中立で内容もエビデンスに基づくものなので信頼できますし、分かりやすく解説してくれていますよ。

 

もし、気になることがあれば、インターネットに頼って自己判断せず、遠慮せずに診察時にご相談ください。皆様の不安や気がかりを少しでも解消できるように、クリニックを挙げて努力しています。

 

この記事を書いた人

なかむらレディースクリニック

なかむらレディースクリニック

不妊治療・体外受精専門のなかむらレディースクリニックの医師や培養士が監修

なかむらレディースクリニックは、不妊でお悩みの方々に安心して不妊治療、体外受精をうけていただくためのクリニックです。朝8時から診察し、平日は木曜日を除いて夜7時まで受付をしています。日曜日、祝日も年末年始以外休まずに診察し、多忙な方でも相談していただきやすい不妊治療を目指しています。

大阪メトロ/北大阪急行・江坂駅より徒歩3分。

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