がん患者様で、将来妊娠を考えられている方へのうれしいお知らせ
院長の中村です。
がん治療を受けられると妊よう性(妊娠する力)が失われる可能性があります。抗がん剤などの影響で、女性では卵子が、男性では精子が枯渇し、将来子供が欲しくても子供に恵まれなくなる可能性です。そのような場合に備えて、がん治療前に卵子や精子、あるいは受精卵を凍結保存しておけば、がん治療後に妊娠を期待することができます。このような治療を「妊よう性温存治療」といいます。
「妊よう性温存治療」は、健康保険の適応とならず自費での治療ですので、がん患者さんの経済的な負担となっていましたが、この度、大阪府の指定医療機関に限り治療費の助成を受けることができるようになりました。5月31日現在、大阪府の指定医療機関は8施設のみです。
詳しくは大阪府がん患者妊よう性保存事業治療費助成事・PDFをご参照ください。
当院は前身のクリニック時代を含め1997年よりがん患者様の妊よう性温存治療に取り組み、がん患者様においても多数の妊娠・出産例を経験し、十分な実績を積んできました。(詳しくは卵子凍結保存のページをご参照ください。)
また、4月より、がん・生殖医療学会認定ナビゲーターの資格を持つ村上直子医師が着任し、一層充実したカウンセリング、治療を提供できると考えています。
がん治療のスケジュールによっては、生殖医療ができる日数が少ない方もいらっしゃるかと思います。お急ぎ場合でも、土日祝も休まず診療しておりますのでぜひご相談ください。
がん治療されるあなたを応援しています。あなたの未来を一緒に考えましょう。