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当院についてCLINIC

クリニックコラム

2020.04.11
タイムラプスインキュベータで胚盤胞へ到達したPGT-A胚の発育過程を見てみると…①

こんにちは、培養室です。

コロナウイルスが世界中で猛威を振い、生殖医学会でも不妊治療の延期を推奨する声明を発表しました。不妊治療は時間との戦いなので治療を受ける方々にとって非常に厳しい状況です。限られた時間と機会の中で、より少ないチャンスの中で良い胚に出会う可能性があるデータを得ることができたので、何回かに分けて報告します。

 

なかむらレディースクリニック培養室では全ての胚をタイムラプスインキュベータで培養しています。それからPGT-Aでは染色体数を検査し、正常もしくは異常を判断します。PGT-Aに関しては、20201月からPGT-Aの臨床研究が始まっています。

 

今回は、PGT-Aを行った胚がタイムラプスインキュベータでどのような過程を経たか調べることによって、正常と判断された胚に何か特徴がないか調べてみました。これからその結果を紹介したいと思います。

以下グラフの縦軸は全て(%)単位です。

 

 

まず、上のグラフではPGT-Aを実施した胚盤胞の正常率を示しています。全体の34%が正常で全体の約1/3となっています。年齢等を考慮していませんが、出産率等を踏まえると妥当なのかもしれません。

 

 

次のグラフはガードナー分類によって正常率に違いがあるか見ています。学会等ではガードナー分類3BB以上を良好胚としている場合があるので、BB以上であるかどうかで検討しています。PGT-Aを実施する際は、見た目ではなく染色体数を検査するのでBB未満の胚である場合もあります。BB未満である方が正常率の高い結果となりましたが、誤差を範囲内でした。ガードナー分類のみで胚の良しあしを決定することは難しいことが分かります。

 

次のグラフは、胚盤胞到達日数により正常率に違いがあるかを示しています。通常の凍結融解胚盤胞移植では、5日目胚盤胞は6日目胚盤胞と比較して非常に高い妊娠率を示すことが多いですが、染色体数から見た正常率はあまり変わらない結果となりました。5日目胚盤胞と6日目胚盤胞で妊娠率に違いがあるのは胚の染色体数以外の要因があるのかもしれません。

 

今回はひとまず3つご紹介して、終わりにします。

あと2回ぐらいに分けて色々なグラフをご覧いただく予定です。