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凍結卵子・胚・精子の取り扱いについて

こんにちは、培養室です。
今日はニュースで見た話題から卵子・胚・精子の凍結についてお話ししようと思います。

 

凍結卵子・受精卵4000個が全滅(米 不妊治療院)

朝日新聞より(https://www.asahi.com/articles/ASL3Y249BL3YUHBI004.html)

凍結保存用のタンクの故障により、そのタンクに入っていた約950世帯が預けた数千個の凍結卵子・凍結胚が損傷を受けた……という、オハイオ州で起きた事件(事故?)です。また、カリフォルニア州のクリニックでも凍結タンクの不具合で同じように数千個の凍結卵子・凍結胚が損傷を受けた可能性があるとのことです。

卵子・胚の凍結

「そもそも卵子・胚の凍結とはどうやっているのか?」
「そのまま冷凍庫に入れるの⁇ 」

 

このようなご質問をいただくことがありますので、仕組みを簡単にご説明しますね。

 

まず、そのまま冷凍庫のような低温環境に置くと、(凍結はするでしょうけれども)細胞内の水分が氷晶という氷の塊を作ってしまい、卵子・胚にダメージを与えてしまいます。
それを避けるために、凍結用に調整された溶液(凍結液)と細胞内の水分を交換します。しっかりと水分と凍結液が交換される頃を見計らい、液体窒素(-196℃)の中に卵子・胚を入れることで凍結を完了させます。

また、卵子・胚のような極小さい物体を大量の液体窒素に浸けることで、瞬間的に凍結され、凍結の際に起こりえるダメージを最小限に抑えることができます。この後は液体窒素中に保存されている限り、半永久的に保存が可能とされています。

 

精子の凍結方法は異なるのですが、凍結後、液体窒素内に保存されている限り半永久的に保存が可能というところは同じです。

 

なかむらレディースクリニックの凍結卵子・胚・精子の取り扱い

今回の出来事で改めて、日々の保守確認の大切さを痛感しました。当院では定期的に凍結タンクを確認・液体窒素を補充する等して凍結タンク、ひいてはお預かりしている卵子・胚・精子の保全に努めています。

皆さまの掛け替えのない卵子・胚・精子を安心して預けていただけるよう、これからも日々努めていきます。

この記事を書いた人

培養室

培養室

不妊治療・体外受精専門のなかむらレディースクリニックの医師や培養士が監修

なかむらレディースクリニックは、不妊でお悩みの方々に安心して不妊治療、体外受精をうけていただくためのクリニックです。朝8時から診察し、平日は木曜日を除いて夜7時まで受付をしています。日曜日、祝日も年末年始以外休まずに診察し、多忙な方でも相談していただきやすい不妊治療を目指しています。

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